2024年07月01日

Filterフック:tiny_mce_before_init


アクションフックの tiny_mce_before_init は、ビジュアルエディタがロードされる時にフックされるフィルターフックです。

ビジュアルエディタの機能をカスタマイズする時に利用します。

 

ビジュアルエディタに関しては下記を参照して下さい。

­WordPressのビジュアルエディタを使い続けるために

 

1.利用事例

下記は、私が使っているビジュアルエディタの設定です。

function my_tinymce($settings) {
	$settings['block_formats'] = '段落=p;見出し2=h2;見出し3=h3;見出し4=h4;見出し5=h5;整形済みテキスト=pre';
	$settings['indent_use_margin'] = true; /*インデントのpadding-leftをmargin-leftに変える*/
	$settings['indentation'] = '14px';      /*インデント量を1文字にする。1emを使わないのは文字サイズでインデント量を変えない為*/
	$settings['fontsize_formats'] =	'90% 92% 94% 96% 98% 100% 110% 120% 130% 140% 150% 160% 170% 180% 190% 200%';
	$settings['font_formats'] ='メイリオ=Meiryo;游ゴシック=Yu Gothic;游ゴシック Medium=Yu Gothic Medium;Arial=Arial;Verdana=Verdana;Times New Roman=Times New Roman;GEORGIA=GEORGIA;Myriad=Myriad;Menlo=Menlo;MS ゴシック=MS ゴシック;';
	$settings['cache_suffix'] = 'v='.time();
	return $settings;}
add_filter( 'tiny_mce_before_init', 'my_tinymce',10,1);

■1行目

フィルタフック「tiny_mce_before_init」は関数にビジュアルエディタのセッティング情報を引数として渡します。

ユーザはこれを編集して返すことにより、ビジュアルエディタを機能を編集する事ができます。

■9行目

優先順位は10、貰う引数は1つを明示しています。

■2行目:'block_formats'

段落リストを整理します。ここではコンテンツ領域では使わない見出し(h1等)を削除しています。

■3行目:'indent_use_margin'

これをtrueにするとインデントがpadding-leftからmargin-leftに変わります。

これにより<pタグ>と<imgタグ>しかインデントできなかった仕様が総てのタグで使える様になります。

■4行目:'indentation'

インデント量を14pxに指定しています。

1emを使わないのは文字サイズでインデント量を変えない為です。

■5行目:'fontsize_formats'

ビジュアルエディタで変更できるフォントサイズを指定します。
これをpx(固定値)で指定するとスマホで見るとバランスが崩れる為、%で指定しています。
%で指定するとPC,タブレット,スマホでフォントサイズを変更してくれます。

■6行目:'font_formats'

ビジュアルエディタ内で変更できるフォントを指定しています。

■7行目:'cache_suffix'

このCSSファイルはキャッシュするな!を指定しています。

この設定にする事によりビジュアルエディタの変更の反映が確実に行えるようになります。

 


フィルターフック&関数
  • header_video_settings
  • manage_pages_columns
  • manage_posts_columns
  • mce_buttons
  • mce_external_plugins
  • redirect_canonical
  • the_content
  • tiny_mce_before_init
  • wp_insert_post_data
  • apply_filters()