2024年06月14日
2.[JS] 変数規則と文字連結
ここではJavaScriptの変数名規則、命令文の区切り、文字連結を解説しています。
1.JavaScriptの変数名規則
var header_height = $('#header').outerHeight(true);
■上記の header_height がJavaScriptの変数名です。
1.命名ルール
JavaScriptの中で使用する変数名には下記のルールがあります。
①使用できる文字は英数字、記号は_(アンダーバー)と$(ドル記号)のみ
②1文字目には数字は利用できません。
③大文字と小文字は区別されます
④変数名にはJavaScriptの予約語は使用できません
予約語一覧
break,delete,function,return,typeof,case,do,if,switch,var,catch,else,in,this,void,continue,finally,instanceof,throw,while,default,for,new,try,with,let,debugger,const,export,class,extends,super,yield,import等 |
<例>
サンプル | 鑑定 | コメント |
SlidText | 〇 | 単語の区切りで大文字を利用しています。
予約語との抵触をなくします。 |
slid_text | 〇 | 単語の区切りに「アンダーバー」を利用しています。
予約語との抵触をなくします。 |
$slid_text | 〇 | 先頭に$を付けるとPHPの変数と同じになります。
但し、$はその他でも使うのでプログラムが少し見ずらくなります。 |
_slidtext | △ | 文法的にはOKですが、「アンダーバー」は単語の区切りに使った方が見やすいです。 |
0slidtext | ✖ | 1文字目に「数字」は使えません |
$slid-text | ✖ | 「ハイフン」は利用できません |
2.変数の宣言
変数の宣言には var が基本です。
■宣言した場合:ローカル変数になります。
■宣言をしない場合:グローバル変数になります。
変数の宣言は var 以外に下記もあります。
let :値の書き換えが可能な変数宣言
const :常数で書き換えはできない変数宣言
メモ
①関数の中で変数宣言を行うと、関数の中のローカル変数になります。
関数の中で変数宣言を行わないとグローバル変数となり、関数の外からでも参照できます。
よって、意図的に宣言しない場合もあります
②var と let は、カンマで区切る事により複数の変数名を宣言できます。
よって関数の先頭で変数を宣言する事も出来ます。
③var 指定は複数回指定してもエラーになりません。
しかし let や const は、複数回の指定はエラーになります
2.命令文の区切り、文字連結、加算
■命令文の区切りは;(セミコロン)を利用します。
PHPと同様です。
■文字連結は+(プラス)を利用します。
PHPは .(ドット)です。
※加算も+(プラス)です。加算する場合どうするか?は下記事例を見て下さい。
1.文字列の連結
文字列の連結には +(プラス)を利用します。
var first_text = 'abc'; var ans_text = first_text + 'def'; console.log(ans_text);
■"abcdef"が表示されます。
2.文字数字の連結
下記事例は加算ではなく、文字連結です。
var n1 = '1.2'; var n2 = n1 + '2'; // '2'でなく2でも同じ結果になります console.log(n2); console.log(typeof(n2));
■上記を実行すると下記が表示されます。上記は演算ではなく、文字数字が連結されただけです。
1.22
string
メモ +を*にすると
上記の var n2 = n1 + '2'; の + を * にすると演算が行われ 2.4 number が表示されます。
これは*が使われるとJavaScriptが勝手に演算をしたいのだ!と考えてくれる為です。
3.文字数字の加算
加算をさせたい場合は、文字数字をNumber()で数値化します。
var n1 = '1.2'; var n2 = Number(n1) + 2; console.log(n2); console.log( typeof(n2) );
■上記を実行すると下記が表示されます。
3.2
number
■数値を文字列にする為にはString()を利用します。