2.WPプログラムの基本

WordPressでプログラミングを行う為には下記の事を理解する必要があります。

1.テンプレートとは

2.既存テンプレートの種類

3.新規テンプレートを作成する方法

4.関数を作成する方法

下記に詳細を解説していきます。

1.テンプレートとは

テンプレートとはWordPressルールに従って記述されたPHPファイルです。

テンプレートにすると下記のグローバル変数が紐づけられます。

グローバル変数一覧

このグローバル変数の中で一番重要な変数は下記の2つです。

■オブジェクトとは何かは[PHPのオブジェクト処理]を参照してください。

1.$post にセットされている主要情報

例えば、上記の $post から ID を取得するプログラムは下記になります。

<?php $id = $post -> ID; ?>

■上記のIDの取得は、WordPress関数の get_the_ID() でも取得できます。

2.$wp_query には、表示する全ドキュメントのデータが保存されています。

その中で、発見したドキュメント数に関連するプロパティには下記の様なものがあります。

例えば、下記の found_posts 取得する方法は下記になります。

<?php $count = $wp_query -> found_posts;?>

■上記を取得するWordPress関数はありません。

2.既存のテンプレートの種類

既存のテンプレートには下記種類があります。

1.TOPページのテンプレート

2.文書を表示するテンプレート

3.上記の１や２から呼ばれるテンプレート

ヘッダー、サイドバー、フッターは、サイトの体裁を決める重要なプログラムです。

よってこれらは独立したプログラムとし、他のテンプレートからCALLされます。

4.その他のテンプレート

3.新規テンプレートを作成する方法

ユーザが作成したPHPプログラムをWordPressのテンプレートとして登録する事ができます。

テンプレートの基本構造は下記になります。

<?php
/*******************************
 固定ページ お問い合わせ
 Template Name:contact
*******************************/
get_header();　// WordPressの開始処理とヘッダーが記述されています
ここに新規テンプレートとしての処理を記述します。
get_footer();    // WordPressの終了処理とフッターが記述されています
?> 

■PHPのファイル名は任意名称です。

例）main.php等

■上記のPHPファイルのコメント欄に[Template Name:任意文字列]を宣言をすると、WordPressはこのプログラムをテンプレートと認識してくれます。

テンプレートと認識されると、宣言なしでグローバル変数を利用する事ができると共に、固定ページの[テンプレート]設定で、上記の[テンプレート名]が表示され、これを選択するとこのPHPプログラムが動きます。

例）テンプレートで[contact]を選択すると[main.php]が実行されます。

■新規テンプレートには最低限 get_header() とget_footer() の記述は必須です。

get_header()でWordPressの初期処理が行われ、get_footer() で終了処理が行われます。

4.関数を作成する方法

WordPressのテーマの中には[functions.php]というファイルがあります。

この中に新規関数やWordPressの各種機能の設定を記述する事ができます。

しかし関数はテンプレートではないので、グローバル変数を利用する場合は下記宣言が必要になります。

<?php 
    global $post,$wp_query;
    グローバル変数を使ったプログラム
?>

例えばパンくずを作成する関数は現在のページの種類が判らないとプログラムできません。

そこで上記指定でグローバル変数を読めるようにしてプログラムを作成します。