2023年12月05日
3.ヘッダ/フッタ/サイドバで使われる関数
ここではヘッダ/フッタ/サイドバーで良く使われるWordPress関数を解説しています。
1.ヘッダ部で利用される関数
ヘッダで良く使われる関数には下記の様な物があります。
関数 |
説明 |
language_attributes() | HTMLの<html>タグに設定されている言語属性を表示します。
日本語の場合は lang='ja' が出力されます。 |
body_class() | HTMLの<body>タグにページ毎に異なるクラスを自動設定(複数)する関数です。
ページ毎にCSSで体裁を変更したい時に利用します。 |
bloginfo() | サイトの[管理画面の設定]等で設定されている情報を呼び出して、表示する関数です。
使用言語、サイトタイトル、キャッチフレーズ等を表示するのに利用します。 |
date_i18n() | 現在時刻を取得します。
PHP関数のdate()と異なり、WordPressのタイムゾーン時刻が取得できます。 |
2.メニュー部で利用される関数
メニュで良く使われる関数には下記の様な物があります。
関数 |
説明 |
wp_nav_menu() | ロケーション名を指定してナビゲーションメニューを表示する関数です。 |
has_nav_menu() | ロケーション名にメニュが設定されているかを確認する関数です。 |
■メニュを設計する時はregister_nav_menu()を参照して下さい。
3.サイドバーで利用される関数
サイドバーで良く使われる関数には下記の様な物があります。
関数 |
説明 |
dynamic_sidebar() | サイドバーを呼び出す関数です。 |
■サイドバーを設計する時は widgets_initアクションフックを参照して下さい。
4.URLを取得する関数
URLを取得する関数には下記の様な物があります。
関数 |
説明 |
home_url() | サイトのURLを取得します。このサイトの場合は下記になります。
https://school.t-spirits.com |
get_home_url() | 投稿IDを指定してサイトのURLを取得する関数です。(あまり意味がない)
お勧めは home_url() です。 |
get_stylesheet_uri() | 現在のテーマで使われているスタイルシートのURLを取得します。
このサイトの場合は下記になります。 https://school.t-spirits.com/wp-content/themes/my_template/style.css |
get_stylesheet_directory_uri() | 現在のテーマのスタイルシートがあるディレクトリのURLを取得します。
このサイトの場合は下記になります。 https://school.t-spirits.com/wp-content/themes/my_template |
get_template_directory_uri() | 親テーマのスタイルシートがあるディレクトリのURLを取得します。
このサイトは子テーマではないのでget_stylesheet_directory_uri()と同じになります。 https://school.t-spirits.com/wp-content/themes/my_template |
■一般テンプレートの中で使われるURL関連関数は URL関連関数 を参照してください
■URLとURI
URL:インターネットからアクセスされるアドレス
URI:URLとURN(インターネット上の識別番号)の総称
5.現在の表示ページを判断する関数
ヘッダ/フッタ/サイドバは、他のテンプレートから呼ばれるテンプレートです。
その時、どのテンプレートから呼ばれたのかを判断する関数が下記です。
判定関数 | 説明 |
is_home() | ホームページか否かを判断します。
確実にホームページか否かを判断する為には下記を指定します。 if(is_home() || is_front_page()){ホームページ処理} 否定は下記になります。 if(!i(s_home() || is_front_page())){ホームページ以外の処理} |
is_front_page() | |
is_single() | 投稿ページか否かを判断します。
投稿ページの場合はtrue、それ以外はfalseを返します。 |
is_page() | 固定ページか否かを判断します。
固定ページの場合はtrue、それ以外はfalseを返します。 |
is_category() | カテゴリページか否かを判断します。
カテゴリページの場合はtrue、それ以外はfalseを返します。 |
is_search() | 検索ページか否かを判断します。
検索ページの場合はtrue、それ以外はfalseを返します。 |
is_date() | アーカイブページか否かを判断します。
アーカイブページの場合は true それ以外は false を返します。 |
is_main_query() | メインクエリー(投稿、固定ページ等)か否かを判断します。
メインクエリーの場合は true それ以外は false を返します。 |
is_admin() | ダッシュボードまたは管理画面か否かを判断します。
ダッシュボードまたは管理画面の場合は true それ以外は false を返します。 |
■ページを判断する関数は上記以外にもありますが、ここでは説明を割愛します。
6.テーマのカスタマイズ設定値の取得と表示関数
WordPressでは[外観→カスタマイズ]でヘッダに画像等を定義する事ができます。
何を使える様にするか?はadd_theme_support()関数で定義します。
区分 | 判定関数 | 説明 |
画像 | has_header_image() | ヘッダー画像が設定されているかを確認します。 |
get_uploaded_header_images() | ヘッダー画像情報を連想配列で取り出します。
スライドさせる場合は、この関数を使います。 |
|
header_image() | ヘッダー画像のURLを取得します。
画像を1枚だけ表示する場合は、この関数を使います。 |
|
動画 |
has_header_video() | [外観→カスタマイズ]の[ヘッダメディア]の中に動画が設定されているかを確認します。 |
the_custom_header_markup() | [外観→カスタマイズ]の[ヘッダメディア]の中の動画を表示します。 | |
ロゴ |
has_custom_logo() | [外観→カスタマイズ]の[ロゴ画像]にデータが設定されているかを確認します。 |
the_custom_logo() | [外観→カスタマイズ]の[ロゴ画像]に設定してあるロゴを表示します |